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国際海洋研究所(IOI)はマルタに本部として世界23ヶ所にオペレーション・センターを持つ、海洋の適切な管理を目的とするNPOである。ローマクラブの創設メンバーでもあったエリザベス・マン・ボルゲーゼ教授によって1972年に設立された。
IOIは設立当初から「海洋の問題、環境の問題は複雑に絡み合った現象であり、その解決のためには、総合的に取組むことが重要であるということを世界に向けて提唱してきた。国連海洋法条約の前文にもこの思想が反映されている。
主に淡水の問題として取組まれている水管理の問題も、水の99%以上を含む海洋と連動させた総合的な水循環を視野に入れる必要がある。幸い、日本はその地形的な特性として水の源流から沿岸までの距離が比較的短く、森・里・海を旅する水の様子と、それをめぐる人間の生活・文化・歴史を大きく捉えやすいという利点を有している。
2003年3月に日本で行われた第三回世界水フォーラムで、国際海洋研究所(IOI)は「森・川・海・空・・・淡水と海水の対話」というセッションを行い、海を視野に入れた水の総合的管理の必要性を提言した。セッションの後に行われたエクスカーションでは、日本の代表的な河川である吉野川と干潟を訪ね、総合的水管理のあり方を考察した。
このウェブサイトは吉野川をモデルに源流から沿岸域までを連続的に捉え、その自然、生物学的・地質学的背景、人の生活と河川の係わり、河川整備事業など河川管理の歴史、などをより深く調査し、記録し、まとめたものである。
このサイトが手がかりに、実際に現地を訪ね、連続的・一体的な視座を持って森・里・海を体験し、複雑に絡み合った問題に対する総合的な理解とそれを解きほぐすことへの興味や糸口の発見につながれば幸いである。
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